埼玉大に落ち、東大に受かった体験談
ここで、私は告白せねばなりません。
東大に首席合格したと、大げさに吠えている私ですが、
実は、かつて、埼玉大学に落ちたことがあります。
同じ年に、一般入試の偏差値では、埼玉大より高い
首都圏国公立大学の学士入学試験に合格しながら、
埼玉大の学士入学試験には、落ちました。
参考データとして、
私が受験した埼玉大学の学士入学試験ですが、
受験者は200人程度で、9割が女性だったと記憶しています。
一次学科試験の合格者は、当日発表でしたが、50名ほどでした。
ちなみに、募集定員は20名です。
私は、落ちたことが本当に信じられませんでした。
不合格の理由は、分かりません。
本当に分からなかったです。
なぜなら、試験ですが、100点満点とは言いませんが、
どの科目も、85~95点は取れたのではないかと思います。
一般の学部偏差値では70近い、他の首都圏の国公立大学では、半分程度の出来で合格だったのに、
より偏差値が低い埼玉大学に落ちたことは衝撃でした。
同時に、怒りがこみ上げてきました。
あれだけの試験成績を上げながら、落とすとは、許しがたいと当時感じました。
しかも結果は変えられません。
不正入試を訴えても、試験官の裁量で不問とされるでしょう。
埼玉大学の一次学科試験の段階で落ちた時、絶望しました。
一般入試の難易度から考察すれば、
これでは到底、最終目標である、東大合格は望めないと、当時は落ち込みました。
「不公正」試験を逆用
受験者は、内部の埼玉大学である受験者の方が多いからなのか。
そういえば、私の席の周りは、全部埼玉大学の若い女の子らしく
試験開始前後に、「サイダイ、サイダイ」と、話をしていました。
「サイダイ」とは、埼玉大学のことらしいです。
とにかく、サイダイのショックでした。
同大学出身者、内部進学者が有利になることは事実です。
実際に、東大の試験官からも、この事実を教えられたこともあります。
外部者で、既に年を取っている私は、若い女性たちには勝てないのかと、落ち込みました。
あるいは、埼玉大学のレベル自体が、本当に高いからなのか。
私の自己採点が極端に間違っているのか。
疑心暗鬼にも陥り、正確な分析もできなくなってしましました。
ただ、明らかに、試験の点数以外に、とてつもなく大きい力が働いているとしか思えません。
当該学部・学科の事情、試験官たる教員の裁量あるいは恣意等です。
良くも悪くも、これが学士入学試験、大学院試験の特徴です。
確かに、試験問題自体の難易度は違ったので、単純比較はできませんが、
学士入学試験が、試験成績だけで評価されていないことの証左です。
大学側の事情や試験官の恣意とも推測されます。
この不公正ともとれる採点・合否事情は、不公平なマイナスの結果を得ることもありますが、
逆に、試験成績以外でも評価されれば、合格できるチャンスともなり得ます。
複数年受験、複数学部受験
つまり、東大の学士入学試験は、
時に、一般入試の難易度より低い試験レベルでも、
合格できる可能性があるということです。
もちろん、逆のケースも起こりえます。
ハズレ年に受験すれば、試験成績が良くても、不合格になり得ます。
募集人数や試験官のメンバー・採点傾向は、年によって変動こともあります。
そこで、合格の幸運をつかむためには、数年プラン、複数学部受験が有効となります。
当たり年、当たり学部に出くわすため、受験機会を増やすことです。
実例として、私は、埼玉大学に落ちましたが、東京大学に受かりました。
勇気が出る実例となるかどうかは不明ですが、希望を失わず、粘り強く挑戦し続けてほしいです。
もちろん、学科試験の成績を上げることが前提ですが、
学士入学試験は、就職試験と似て、単なる試験成績ではない要素が多分に絡むということです。
皆様の一撃、一発逆転という、魔の瞬間を期待しております。
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