学士入学者の皆様の東大生活はいかがでしょうか。
いわゆる五月病に罹患されてはいないでしょうか。
人によっては、憧れの極みだった東大も、入学後は、普通かつ日常の大学となり果てます。
夏は来ぬ。
初夏を迎え、外観上は、どんどん、景色は華やかになり、軽やかで、活動的になっていきます。
夏が好きになるか、嫌いになるかは、その人自身の心境、状況、そして、パフォーマンス、成果にも、大きく影響されます。
秋も、春もいいですが、受験がある冬も、そして過酷とも思える夏も、勝ち切って、愉快に過ごしていきたいものです。
東大生にとって、学生生活をロケットスタートさせるために、事前の準備も重要です。
勉強の継続は、さらに必要です。
勉強の成果については、4月の授業での成果・評価は、手探りや偶然性もあり、確定には至りません。
5月以降にうち続くパフォーマンスによって、決定されていきます。
黄金週間後が、本当の勝負になってきます。
いわゆる、五月病に言われるように、東大生でも、脱退者が出始めてくるので、注意したいところです。
ただ、学士入学者の利点は、
東大用語で言う
「シンフリ」、進路振り分けの猜疑的神経戦の競争がないことです。
文科三類等、前期教養課程の東大生を苦しめる、この進路振り分けについては、
悲喜劇や恨み辛み、東大生独特の、嫌らしいともいえる優越感・劣等感が醸成されます。
横入り学士入学者は、良くも悪くも、関係ない部外者、インチキ東大生として、解放状態にあり、自由疎外です。
それでも、勉強自体の成果による打撃は被ってしまいます。
語学に関しては、複数の外国語が課される学科の、東大の学士入学に合格した実力があるなら、
最初の段階では、ネイティブ以外の学生には、まず優位に立てるでしょう。
ただ、しばらくすると、うかうかしていれば、世間が思う通り、優秀な東大生に抜かれ得ます。
私も、土日に講義がない日などは、ひたすら勉強時間にあてていました。
もちろん、社会と時代に接し、人生を謳歌するために、非日常イベントも、要所で加味しました。
人生グラフには、浮き沈みがあります。
いつ休息が訪れるかは定かではなく、動き回ったまま、人生を終える人も少なくありません。
それも、価値かつ甲斐ある人生ともいえるでしょう。
ただ、おそらく人生の半分くらいを、生き急ぎながら過ごした立場から振り返れば、
真剣に生き切った者が、結局、人生の勝者になるような気がします。
合格し、一目標を達成し、少し休み、悦びを享受したいと願いがちですが、これからどう過ごすかが、また我々の人生を決めていきます。
エントリーしたものの、レギュラーシーズンは長く、タフさが要求されます。
悩み、時に苦しみながらも、できれば、尽力して、生き抜いて欲しいと願っています。
こんなに懸念するほど、東大入学後の勉強、生活には、背後から危険も迫っております。
これからも、皆様の人生と、挑戦を応援し続けます。
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