未知の問題、試験現場での対応法
試験本番では、誰もが予想もしない問題が出る可能性もあります。
試験官も、徐々に変動しますし、出題傾向が変わることもあり得ます。
対処法としては、まず、基本的な知識を応用して、食い付くことです。
また、冒険はせず、確実に点数が取れると思われるような、守りの解答をすることも必要でしょう。
皆が予想できない出題は、自分だけでなく、他の受験生も同じなので、特に、不利な要素とはなり得ません。
一次学科試験においては、自分だけが解ける問題より、誰もが解けるような問題を解く能力、すなわち、基礎的能力が肝要となります。
独自性が有効となり得るのは、面接や論文の提出時です。
一次試験の基礎的段階では、自分だけが未知の問題とならないよう、準備しておく必要があります。
過去問をよく吟味して、皆が解けるような基本的な学力を高めておくような受験勉強をしておきましょう。
受験は精神戦でもある
加えて、重要なのは、精神面でしょう。
慌てないことが大事です。
焦ると、解答のパフォーマンスが落ちてしまいます。
試験中にパニックになり得る話は、よく聞きます。
あらかじめ、予想外の問題が出ることや、想定外の出来事が生じることを想定しておくべきです。
そして、その対策、すなわち、基本的な守りの解答をする準備をしておく必要があります。
ショックで痺れて困難ですが、それでダメなら仕方ない、次回があると思い直して、最大限の解答を捻り出し、書き尽くすよう、努力しましょう。
長い一年を棒に振ることになるかもしれないと思うと、なかなか対処しがたいですが、初回で合格することのほうが、むしろ困難な試験もあります。
実際に、私も各所で何度も失敗し、データを集め、試行錯誤を繰り返しました。
東大学士入学試験の戦略、ノウハウは、なかなか世に出回っていません。
時間が経ち、経験(ほとんど失敗ばかり)を積んで後、基礎的能力と本番での力強さが上がりました。
面接まで持ち込んで、不備があったり、自分の合格に反対する試験官が一部いたものの、多数の学部の試験官たちに、数年の情熱も認められ、寄り切るような形で合格できました。
途中退出や試験放棄は避ける
諦めたり、ヤケになって、投げ出すような真似は、決してしないことです。
次回に受験するためにも、最後まできっちりと試験を受け、より多くの情報を得ましょう。
試験問題はもちろん、体力の減り方、時間配分、その他の環境等、一度経験すると、次回の受験は、かなり有利となります。
その年にできる、最大限の力を答案に注ぎ込みましょう。
学士入学試験は、受験者も少ないです。
専門別だと、わずか数人だけの場合もあります。
試験官は、顔は知らなくても、意外に、前年の解答内容を覚えているものです。
研究傾向は、毎年一貫している必要があるし、悪印象を与える解答は避けるべきです。
本来、試験は一年ごと独立して評価されるべきです。
また、初回の受験生には課されないことを、二回目以降の受験生に課すことは、本来許されないはずです。
ですが、実際に私は、二回目以降の試験の面接で、前回の試験との比較をされ、向上が見られない、矛盾すると言われ、落とされたことがあります。
試験官は、こうした「不正」を平気でやるし、この「不正」は処罰、改善されません。
実際に、私は関係者に抗議ましたが、事なかれ主義により、認められませんでした。
凡人であるならば、東大学士入学試験は、短期戦ではなく、長期戦で臨む覚悟が必要です。
学士入学試験は、面接もあるので、社会的諸悪を含んだ、人間力・社会性の総合戦となります。
人によっては、特に試験官たる教員に対し、恥辱と絶望と義憤も抱くでしょうが、
東大という総合的機関には、試験や学歴とは離れて、
東大生という仲間、資料、その他環境等、何年も掛けて合格する価値が、他に存分にあります。
自分を害する教員や試験官に対し、ムキにならないことです。
皆様が、それぞれの事情、心情を抱えつつ、奮闘され、結果を残されることを、心から期待し、応援しております。
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