実は、模範解答がある小論文(東大に横入りする方法12)

東大に横入りする方法

実は、模範解答がある小論文

一次学科試験は、外国語に加え、専門試験や小論文があります。

専門試験については、省略します。
あまりに、個別的かつ多様なので、とてもカバーしきれません。
よって、小論文について述べます。

小論文の評価は、人それぞれで、曖昧だとも言われ、よって、点数はつけられない、ともされます。

が、そうとも言い切れません。
確かに、曖昧な評価でやり過ごしている機関もありますが、高度で、厳しい競争の世界では、きっちりと差が出されます。
試験官は、同じような小論文を、多量に読んでいる専門家です。
論文でも、厳密に点数と順番がつけられます。
企業や公的機関が評価する論文でも、一番から最下位まで、きっちりと評点がされることがあります。
 
小論文は、一見、模範解答がないように思われながら、実は、模範解答が存在する場合もあります。
論述試験も、○×式のクイズでないようで見えて、突き詰めれば、実態は限りなく、○×クイズに近いのです。
ただ、評価する側での厳密な評価基準が決まっているだけで、外部者が評価傾向を察知するのは、容易ではありません。
特殊領域なら、一般に思われる模範解答とは、異なることも多いものです。

ですから、受験する学部・学科の傾向、教員の嗜好を把握しておく必要があります。
大学、学部、学科のホームページに加え、試験官となるであろう教員の研究を分析するべきです。

簡潔に書くべきか。各分野を多角的に捉えつつ論じるべきか

時折、だらだらに書くな、簡潔に纏めるべし、テーマを広げるな、狭く搾って論述せよ、などとも言われます。
真に受けると、危険な場合もあります。

例えば、東大駒場の教養学部や大学院の小論文では、狭いテーマに絞って、短く纏める解答は低評価となります。
問題文自体のなかにも、解答方法が記載されている場合もありますが、
おおよそ、政治、経済、社会、文化などの多角的視点から、分量一杯に解答することが求められてきました。
なぜなら、
本郷の文学部等の狭くて深い研究に対抗する存在として、
教養学部は、領域をまたがった、幅広い教養をアピールしたがるからです。
こうした、内部の劣等感、縄張り意識、自意識さえも、合格答案の傾向に影響します。

小論文も事前準備が重要

やはり、小論文試験も、出題者が、どんな解答を求めているかを調査する必要があります。
過去問が閲覧可能なら、問題文の中に、どういう答が求められるのかが、示唆されている場合もありますから、注意して、問題文を読みましょう。
傾向が掴めれば、事前に模範解答を用意しておくこともできます。

もちろん、問題文に、求められる解答傾向が示唆されない場合もあります。
一般論として、技術的には、自ら問いを設定して答える形式にするとか、さりげなく、出題問題を、良い問題だと褒める方法は、有効となり得ます。

また、当日の試験現場では、本番の時間内に、求められる分量と内容を、きっちりと解答する能力が求められます。
言うは易しですが、本番での実行は、非常に困難です。
緊張も伴い、予想外や不測の事態が起こり得るからです。
事前に、自分に負荷をかけて、時間内に解答できるよう、実際に書く練習をすべきです。

論文執筆も、資料を調査したり、実際に関係者に聞くなど、あらゆる方法を使って、事前に出題傾向を把握し、問題を想定した、ある程度の解答基盤や何種類かの解答パターンを作っておくことが肝要です。

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