受験直前期の惑い

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季節感やイベントは、受験生にとっては、素直に享受できるものではありません。
新年を迎えても、さほど区切りとも感じられないものです。
むしろ、何も果たせなかった旧年が、さらに重なっていく苦しさが胸に募ります。
試験が終わった時や年度末、自分の年を感じさせる誕生日のほうを、重く受け止めがちです。

すでに、出願手続が終わっているところも多いですが、この頃には、自分の実力から、合否がおおよそ判断できる場合があります。
本命学部に加え、二次候補の大学や学科、滑り止めの大学等、複数の受験を考えておられる受験生も多いでしょう。
例えば、文系なら、専攻志望によっては、法学部、教養学部、文学部、教育学部等、様々な学部の試験を受けることも可能です。

ただ、同じ系列の大学院、学士入学試験は、試験日程が重なり、併願不可能となっている場合もあります。
受験生が多くなって、事務処理が大変なためか、
若しくは、
試験官たる教員が、面倒くさいので、学士入学と大学院の試験日や面接を同日にしようとしているのでしょう。

とにかく、大学にさえ入ることこそ重要で、学部や専攻、指導教官や環境等は、入学後、変更、調整すれば構いません。
むしろ、改善のためには、路線変更、修正は必要でしょう。
学士入学試験に加え、大学院受験を考えても良いでしょう。
いずれにせよ、身分を得たり、奨学金を獲得したり、図書館その他の施設を利用したりするため、とにかく、大学という籍、枠に入ることが最優先です。

ただ、あちこち受けすぎるのも慎むべきかもしれません。
自分のやりたくないもの、得意でないものを無理にやると、よい結果が出ないというのも、経験則からくる事実です。
本当に自分の志を遂げ得る、入っても、喧嘩しても、後悔しない対象を選ばなくてはなりません。

とにかく、試験は、基本的に受けることです。
どうせ合格しないからと、受験しない人もいます。
確かに、経費は節減できます。
しかし、合格が望めなくても、毎年受験したほうが良い場合もあります。
試験は、受けないと受かりませんし、試験情報も体験も得られません。

もしかしたら合格という、わずかな可能性もあります。
たまたま、その年の問題が自分に合っていた、欠員との兼ね合いで、合格者数が多かった、という場合もあり得ます。
迷ったら、基本的には、受験すべきと考えます。

逆に、毎年受験することで、不利になり場合もありますので、注意が必要です。
矛盾した志望専攻や解答を記述・発表すると、次回の面接で、矛盾を追及される等です。
実際に、私は、東大のある学部の学士入学試験で、前年度と異なる研究志向を提示したとき、批判され、二次面接試験で落ちました。

試験を何回も受け続けるか、可能性のある一回にかけるか、状況を見て適切に判断すべきです。
その判断は、自分自身にしかできません。

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