募集要項受け取り時の注意

東大に横入りする方法

直接受領か郵送依頼か

学士入学試験や大学院試験を受験する場合、
まず、募集要項を取り寄せねばなりません。
入手要領は、各大学・学科により、異なるので、確認しましょう。

遠方にいる人は、郵送をお願いすることになるでしょう。

近くにいる人は、直接、大学の担当事務所に赴くのも良いでしょう。
実際に、目指す大学の構内に踏み入ると、実感が沸きます。
受験が、具体的かつ現実的な目標となり、勉強への意欲も高まります。

ただし、注意点があります。
東大や自分の出身校に対して、劣等感を抱いている場合です。

経歴に劣等感を抱いている場合

私も、実際に、東大の事務所に直接出向いて、募集要項を手に入れました。
ところが、受験意欲が高まるどころか、大打撃を受けました。
過酷の現実ばかりが、具体化されました。

募集要項を受け取る者は、名簿に、氏名、住所、そして、なぜか出身学校名を記名しなくてはなりませんでした。
私の場合は、他に募集要項を受け取る志願者たちの出身大学名を見たときに、絶望しました。
同じ志願者候補の募集要項受領者たちが、東大という身内や、有名有力大学を出ていることから、合格は不可能ではないかと、しょげ切ってしまったのです。

短期的見方では、私の場合、出願の端緒で、精神的打撃を受けてしまいましたので、直接出向いて募集要項を入手するのは、不利に働いたともいえます。
長期的に見れば、己を思い知り、経歴、出身学校の悪印象を挽回するほどの実力をつけなければ合格できないという、強い認識を経て、翌年度以降、いっそう勉強に力を入れられたので、結局、有利に働いたともいえます。
評価は、今もって、難解です。

受験資格の有無

ちなみに、私の出身学校は、特に、当時の社会風潮においては、世間では、まともな大学とはみなされない、特殊な職業訓練学校のようなものや、分校といったものでした。
多くの大学、学部の学士入学受験の資格は、「大学卒業程度」ですが、時に曖昧です。
また、事務レベルと、裁量権を自覚する教員では、認識も異なり、まず、受験資格が認められるかが、不安でした。

学士入学試験の受験資格は、大学卒業や、大学卒業程度か相当であり、私の出身校が、この程度や相当に引っ掛かるか、不明でした。

結論として、法学部では、いろいろ問い詰められましたが、正式な大学と認めづらかったようです。
成績表を出せと言われましたが、そもそも、そんな通常の証明できる成績表を発行できる出身校ではありませんでした。
その他、経歴も含め、事務方との押し問答もあって、結局、法学部の受験は、断念しました。
私の場合は、特殊なケースでしょうが、事務処理の煩雑さで、受験どころではなくなりました。

面接で経歴を批判された実体験

文学部でも、難色を示されましたが、結局、一次学科試験に合格したものの、面接で不合格になりました。
面接の場で、試験官の教員から、直接はっきりと、こういう経歴は、日本では好まれない、と指摘されました。
経歴や人間性が気に入られなかったことに加え、単に、研究志望者としての資質を認められなかったからかもしれません。

私の家庭事情、経済事情や、生活するための必死の試行錯誤の努力も、表面的かつ事務的なな履歴書・経歴においては、面接官の狭い認識、偏見で、好き勝手に判断されがちです。
合否の詳しい基準、事情や、不合格の本当の理由は、結果だけを知らされる受験者の私には、どこまでも不明ですが。

教養学部では、よりリベラルだったためか、私もその点を有用したゆえ、事務方でも、あまり追及されずに、願書を受理されました。
面接では、私を不合格にしたい情熱的かつ執拗な試験官の教員が約一名いましたが、二十人近く面接官(おそらく具体的な決定権は、志望学科の四名くらいの試験官)がいたので、多数決の好感を得て、合格に持ち込めました。

なぜ、合格できたのかは、入学してみて、実際の試験官たる教官たちの意見を聞くことにより、いくつかの要因が判明しました。
この合格後に判明した合格要因、試験官から聞いた合否事情については、機会があれば、別の記事で紹介したいと思います。

受験資格がない場合、願書を受理されない場合、受験不能

以上、いろいろと述べたものの、一般の志願者にとっては、出願書類受領の形式などは、大した問題ではないでしょう。
挿話として、事務方レベルで受験を断念し、面接で試験官の教員に経歴を否定された、私の特殊な体験を添えただけです。

ただ、ロースクールや大学院受験志願者、特に、学士入学受験志願者は、特殊な事情、経歴を抱いている者が多いものです。
記載すべき経歴は、なかなか変えようがありませんので、厄介です。

要は、受験する場合には、当然、募集要項を入手することが必要ということです。
受理されないと、受験できないので、受験資格に加え、事務処理事項と確認事項を把握する必要があります。
受験資格が認められず、願書も受理されないと、受験さえできませんから、合格できません。
受験勉強も甲斐がありません。

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