東大学士入学試験に、社会人が合格した体験談。難易度やメリット。東大王女、プリンセスルートへの誘い。(東大に横入りする方法1)

東大に横入りする方法

東大学士入学試験のメリット

・少ない受験科目で東大合格

・一般入試より難易度が低い東大受験

・社会人や大卒だからこそ、人生逆転で、東大に入れる

全て、事実です。
その実例が、私です。

では、口コミにさえ出にくい、この東大に「横入り」する秘策とは何でしょうか。
ずばり、学士入学、編入学制度です。

難易度・競争率の低さ

まず、この学士入学試験制度は、あまり知られてない分だけ、競争者が少ないです。
自動的に、この意味で、難易度は低くなります。
私の受験した時代は、志願者が20名余りで、合格者が若干名でした。

一般の東大入試の競争率は、足切りによる数字です。受験界においては、全受験生が、まずは、頂点の東大を目指すと仮定すると、真の競争率は、限りなく大きいです。

一方の学士入学試験に、足切りはありません。純粋な競争率です。学部、年度による変動はありますが、平均すれば、数倍程度と思われます。

受験科目の少なさ

次に、お伝えしたいのは、受験科目の少なさです。
本来の東大受験は、科目数が多く、総合力が求められます。
しかし、3年次に編入する、学士入学試験の受験科目は、少ないです。

例えば、私が受験した頃の、東大文系の学士入学試験の科目は、外国語二科目と小論文と面接でした。
外国語二科目だと、負担と思いがちですが、一般入試の受験科目の多さに比べれば、負担は軽いです。

あとは、小論文と面接です。

どうにも点数がつけにくい、不確定部分が多い科目とも思われますが、それは、他の受験生も同じです。
小論文は、意外に、点数化されやすく、基本的なポイントがあります。
小論文と面接も、大学や学部によって、ある程度、傾向と対策がありますので、おいおい紹介しておきます。

天才でなくても、努力で補える

語学は、勉強量に応じた、絶対的かつ客観的な成果が出ます。努力が報われ、計算できるという意味で、楽な科目です。一般入試で東大を目指せる能力がなくても、点数が伸びます。むしろ、会話があまり必要でない、受験語学ほど、私たち(失礼)のように、あまり受験に優秀でない者のお得意領域となり得ます。

小論文や、特に、試験官が生殺与奪の裁量権限を持つともいえる、面接における成績の不確実性に比べれば、やはり語学は、客観的かつ具体的点数がつけられ、基本的な合格判定基準となります。

逆に言うと、語学の成績が良い受験者を、試験官は落とし辛いようです。
実際に、合格後、私は試験官だった教員たちに、この事実を飲み会で知らされました。
私をどうしても不合格にしたかった、ある教員から、君は語学があんなにできるから、他の試験官の手前、落とせなかったと、顔をしかめながら、悔しそうに、毒づかれました。

学士入学、編入とは何か?

横入りルート 

では、学士入学試験、編入学とは何でしょうか。

簡単にいえば、大学や高等専門学校を卒業した者が、3年次から再入学する制度のことです。したがって、裏口とは言わないまでも、東大横入りルートともいえるでしょう。
東大生の多くが被る、過酷な進路振り分け競争が免除されています。実は、東大生にかなり多い、留年・退学・廃人化のリスクが低くなります。
逆に、より長く東大にいたいなら、休学すれば、4年間くらい在籍できます。授業料納付の必要はなく、負担も減り、逆に、東大生活を満喫できます。

制度や受験資格は、大学や学部によって多様ですが、大卒でなくても、高専や短大や、特殊学校等、全く毛色の違う学校から大学に編入できるところもあります。

要するに、大学側が、大学卒業程度、あるいは、大学二年程度の実績があると認めれば、受験が叶うこともあるのです。受験資格については、ある程度、大学側の裁量、匙加減が効く部分もあります。

奇襲逆転の制度

この制度を知っている人もいますが、地方出身の私は、偶然、首都圏出身の職場の同僚に知らされるまで、全く知りませんでした。あまり、知られていないマイナーな受験制度だと言えます。
学士入学、編入学に特化した学校や書籍も少ないと思います。
ブログでも、本ブログ同様、どちらかと言えば、マイナーな分野に属するでしょう。
だからこその秘儀で、競争率も少ない、いわば、横入り、裏口ルートです。

逆に言えば、有名になって欲しくない、このまま、あまり知られないままでいて欲しい試験制度でもあります。悩ましく悶えるような逆説ですが。

プリンセスルート、東大王女ルート

実は、学士入学試験は、東大王への道というより、プリンセスルート、王女ルート、さらにその上をいく、皇后ルートともいい得る、天使・妖精の跳躍ルートともいえます。

東大学士入学で有名な例、絶対例は、畏れ多くも、かつて皇太子妃であらせられた、皇后雅子様であり、この東大学士入学試験は、まさに、プリンセスルートです。場合によっては、一般の東大入試や大学院入試より、付加価値がつきます。

私自身は、プリンセスとは言い難いほどの不細工で、気品も才能ない庶民です。東大在学中も、皇族の方のお気に留められることはありませんでしたが、合格時だけは、勝手に、御姫様気分でした。

皇后様ほどの美貌も能力もない、私のような、学歴でコンプレックスを抱え、実際に社会で差別待遇を受けていたと実感する、被害妄想過剰な庶民にとっては、逆転を期す、奇跡の敗者復活戦ともいえます。

注意点 デメリット

あえて、ブログ宣伝記事の定型を外し、メリットより、デメリットのほうを項目多く書きます。
理由は、東大学士入学のメリットは、私がわざわざ説明するまでもなく、自明のことが多いと思われるからです。
また、利点を強調し過ぎては、内容の信憑性に疑いを生じますので、正直に、不都合な点を多く書き並べたいと思います。

受験情報の少なさ

学士入学試験は、競争率が低く、あまり人に知られてない分、受験情報が少ないです。
ただ、努力すれば、予備校や、ネット情報など、有益な情報は収集可能です。
むしろ、あまり情報がないからこそ、少し尽力して情報を得られれば、優位に立てます。

繰り返しますが、受験態様は、各大学、各学科によって大きく異なります。
時代によっても変わります。
今後も、大学側が多様性を求められるなら、受け入れ態勢も広くなる可能性があります。実際に、大学入試試験制度は、徐々に変化しています。

何と、昔は、絶対にあり得ないと思わていた東大にも、近年、推薦枠ができました。
各人の目標に応じて、随時、変更・更新される受験情報を確認する必要があります。

常在戦場、機に発し、感に敏なることが必要です。

他大学出身者を受け入れている学部が少ない

また、確かに、他大学出身者を受け入れている学部は、少ないです。しかし、受け入れているところもあります。そのわずかな可能性に挑戦する価値はあると考えます。

東大だと、他大学者を受け入れている学部は少ないですが、チャンスはあります。私も、物怖じしましたが、挑戦し続けたおかげで、最終的に、東大に合格できました。

少なくとも、実際の成功例はあります。

勉強時間の少なさ

社会人であれば、通常、勤務に追われます。私も、働きながら勉強してきたので、苦労は分かります。もし、自分にも、一般の受験生のように、有り余る時間があったらと苦しみました。

しかし、競争相手は、大学を卒業した「浪人生」であることもありますが、同じ境遇の社会人も結構多いはずです。実際に、私も受験会場で、主婦や社会人らしき風貌の受験者を、よく見かけました。

一日中、自由時間でも、全時間、受験勉強をすることは不可能だし、逆に効率が悪いともいえます。

何年掛かっても構いまん。
たとえ、受験に失敗しても、現状維持でいけます。高校の受験生より、不合格の打撃が少ないのです。より気楽に、もし受かったら幸運という楽な心理状態を保てます。

実際に合格し、仕事を辞め、入学して、学生生活を送るのが難しくても、東大合格の実績は残ります。入学手続きだけ済ませ、休学を挟むなどして、数年かけて卒業する方法もあります。
少なくとも、選択肢の一つは増えます。入学しなくても、「東大を振った女」、「東大を蹴った猛者」としての箔がつき、称号が手に入ります。

より簡単とはいっても、やはり狭き門で、あくまでも東大受験です。

失敗の可能性は、もちろんあります。ただ、それは他のどんなことでも同じです。他の試験、仕事、恋愛、結婚、投資等、結局は、自己責任です。無責任なようですが、本ブログも、あくまでも応援し、情報を提供できるだけで、責任までは負えません。

結局、失敗や困難は、東大学士入学試験だけに特化された、決定的なデメリットとはいえません。

学歴ロンダ、人生の無駄、無様との批判

私自身は、そもそも、タイトルを「東大横入り」としているように、むしろ、怪しさを売りにしているので、こうした批判は、当然と受け止めています。
当ブログは、イロモノ、エンタメの要素があります。
いい歳して、学歴、特に、東大への悪あがきはみっともないとの批判に、ごもっともとも思っております。
元々、エリートではありませんし、立派な人生、人間でないとも自覚しております。
したがって、特に反論はありません。

むしろ、孫子でいう、正道に対する、詭道です。
兵術、武略、戦技を駆使します。
正道エリートに対して、横入り、裏道、邪道、奇襲、野戦で臨むのです。
魔の瞬間をとらえる魔道です。
玄妙の術であります。

ただ、過敏に反応し、傷つき、落ち込んでしまう人もいるようです。
特に、エリートばかりが集う場や、ネット上では、萎縮する要因ともなるでしょう。
こればかりは、その人の状況、性格にもよるので、これという解答はありません。
学士入学の負の面を重大に考えるなら、もちろん、受験を思い留まるのも良いでしょう。

結局、批判をどうとらえるか、実際に東大に学士入学するかは、その人自身の問題です。
現状で満足できるか、批判を受けても東大に学士入学したいのかの比較の問題ともなってきます。
諸般の事情を総合して、各人が判断するしかありません。

私自身は、批判や揶揄等、否定的評価を受けてきましたが、東大に学士入学しなかった人生を考えると、ぞっとします。
現実的にも、精神的にも、さらに、陰惨な人生になったに違いないと確信しています。
もし、受験さえしていなかったら、後悔しきりだったでしょう。

体験上は、批判はあっても、東大学士入学試験に挑戦する価値は、充分過ぎるほどにあります。
むしろ、変な言い方ですが、「普通の東大生」より、注目され、いじられ、ネタにされるキャラとなります。
職場、交際等の内輪の話ですが、いろいろと、異端の経歴、人物として、取り上げられました。
少なくとも、マイナスばかりが多かった状況から、マイナスが少なくなり、プラス部分も大いに加えられたとはいえます。

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魔の瞬間、敗者復活、逆転、奇跡の局面

学歴は、交際、就職、恋愛、結婚、評価、自己確認等、あらゆる場面で、直面します。
学歴など関係ない。実力と人間性が問題だと、私自身も、教師や周りの人から諭され、そう信じこもうと思いました。

しかし、実際には、その同じ教師、周りの人、社会が、あらゆる機会で、高学歴を得られなかった私の実力と人間性を認めてくれなかったように思います。そもそも、私に、実力と人間性がなかったからと言われたら、何も言えませんが。

いや、しかし、とにかく、……ほぼ同じ実力と人間性を抱えた私が、東大卒となった途端、周りの評価が変わったことから推察すると、やはり、学歴は、表面上は学歴を否定する人にとっても、大きな評価基準だったのでしょう。

まさか、私のような、高校退学も危ぶまれた、田舎の劣等生が、東大に入れるとは思いませんでした。

出身高校の同級生に東大合格者などいません。町でも身近に聞いたことがありませんでした。
学習塾にも予備校にも通ったことがなく、家庭教師に習ったこともありません。

そんな私が、半信半疑ながらも、わずかな可能性を見つけて、不安にかられながら、失敗、挫折し、否定、批判され続けながらも、結果を信じ、自分を鼓舞し、受験勉強を何年か続けた果てに、運と機会にも恵まれて、最終的に合格できました。

合格後は、思いもしなかったような、生活、人脈、機会、評価、恋愛、収入その他を享受できました。何より、心置きなく、自分が本当にやりたいことに、思う存分打ち込めるようになりました。

人それぞれが、状況に合わせて、このルートに挑戦するかどうかを選べばいいのです。

東大の価値

この雑記では、一例として、東京大学を選びました。

第一に、私の実体験だからです。事実証明された事例だから、説得力があるはずです。

第二に、東大は、レベル的・総合的に、汎用性に富んだ一般例として、最もふさわしいからです。応用が効きやすいと考えられます
東大受験に求められるものは、一般受験でもそうですが、たとえ専門分野でも、結局、文系・理系、その他のジャンルを含めて、総合能力的な部分があり、ジャンルとしても最も広く、平均レベルとして、最も高いとされています。
全てを網羅するわけではありませんが、少なくとも、最も他で応用が効く事例です。

実際に、私は、この東大学士入学試験の勉強をしていく過程で、時期を前後して、東大の大学院の学科試験に合格しましたし、他の複数の国公立大学の学部、大学院にも合格しました。

第三に、東大のネーム・バリューは、批判されながらも、日本では、ある意味、問答無用だからです。私も、東大に縁がなかった頃は、大学や東大の価値を、躍起になって否定していましたが、多くの人が欲している、絶対的かつ決定的なブランドです。
あまりに価値が高いからこそ、逆に、それだけ否定される言動が目立つのです。
「東大に入るより難しい」、「東大のくせに」という言い回しの存在がその証左です。

私の知人も、東大横入りという、怪しげな雑記だからこそ、私のこのブログを、こっそり盗み見しようとしていると告白しています。

東大を目指すと公言するのは、恥ずかしい、後ろめたいと思われる方もいるかもしれませんが、自分の真の希望に挑戦するのは、素晴らしいことだと考えます。
本来、勉強であれ、スポーツであれ、仕事であれ、一番を目指す姿勢は、それだけで価値と意味のあるものです。

もちろん、公言しないで挑戦し続け、合格後に、志と結果を明かしても構いません。

理由付けや弁解の前に、単純に、一般論、勝負論として、上を目指し、目標に向かうで良いではありませんか。

同時に、東大にこだわる必要もありません。このブログ雑記は、便宜上、代表例として汎用性が高い東大を挙げていますが、その人の状況で、具体的で身近な目標を定めれば良いと考えます。

皆様の逆転復活人生を応援します

過去の隠したい低評価、黒歴史は、奇術的成功によって、一転、栄光の苦難時代として昇華、承認されます。

たとえ、この東大学士入学試験が叶わなくても、次善の結果として、予期せぬ効果・成果も期待できます。

例えば、東大には合格できませんでしたが、他大学に合格して、周囲に祝福された方もいます。
学部はダメでしたが、東大大学院に合格し、その後、希望の仕事に就けることもあるでしょう。
さらに、外国語を勉強するうちに、東大より上位概念である、海外の大学に進める可能性もあります。
逆に、東大と一部東大関係者に幻滅し、他のより良い、価値あるその後の人生を送られる方もいるでしょう。

いろんな形で、奇跡は実際に起こり得ます。
ただ一回きりの決定的な勝利が、信じられないほどに、局面を大転換します。

魔の瞬間の一場面、それが、東大学士入学試験です。

大学院、編入学、学士入学試験に合格するためのドイツ語テキスト選び概略

実際に、私が購入・使用し、
結果、東大をはじめとした、複数の国公立大の学士入学、大学院試験の合格に至った、具体的テキストを紹介したいと思います。

受験勉強全体の戦略、勉強の順序、勉強時間と量、日々の過ごし方、受験当日、その他の興味深い話等についても、可能な限り、今後、順次書いていきたいと考えています。

辞書

辞書は、所持が当然の前提ですので、
本当は、ナンバリングを、
0としたいところです

私は、初級用と上級者用の2冊を併用していました。

まず、初級用辞書については、自分に合うものを選んでください。
感覚も含みます。
色、自体、字の大きさなど、見やすいもの、好ましいものを選ぶと良いです。

ただし、例文の多い辞書が良いでしょう。

私は、クラウンの辞書を使用しました。

●クラウン独和辞典 第5版 三省堂 2013


勉強が進むと、上級者用の定番辞書を使うことになりますが、これは、ある程度、勉強が進んでからの話となります。

最初から、本気でドイツ語に取り組むつもりなら、初期段階で、上級者用を買っておいても良いでしょう。
私も、初期段階から購入、使用しました。

●独和大辞典コンパクト版 〔第2版〕小学館 1999年


この独和大辞典は、初級辞書の辞書として使うこともできます。
つまり、
初級辞書に載っていない語や、
単語自体が載っていても、意味用例の載ってない例文を上級者用辞書で調べます。

私が実際に使用してみて、受験勉強に関する限り、この上級者用辞書には、大体の語、事例が載っていました。
例文も網羅的です。
もし載っていなければ、他の受験生もできないので、過度に気にする必要はなし、と割り切りましょう。

入門書、初級テキスト

まず、参考書やテキストは、全般的に、解説が多いものを選ぶと良いでしょう。
解説が詳しいと、理解が深まります。

また、辞書同様、自分に合うものを選びましょう。
テキストにも、どうしても相性があります。

余裕があるなら、定評のあるテキストと、自分に合うテキストを併用し、段階に応じて重点を移していけば良いのですが、財政的事情等、買って無駄ということにもなりかねません。
まずは、書店や電子図書で、内容を見てから選択すべきでしょう。

私は、文法中心で、内容量も多いものを選択しました。

●関口・初等ドイツ語講座〈上巻〉 三修社 2005年
https://amzn.to/3N0PUva

●同〈中巻〉

●同〈下巻〉


試験勉強に関する限り、勉強全体、全期を通して、常に、文法について修練し続けました。
最重要です。
全受験勉強期間を通じて、一面では、もっとも苦しく、つまらない作業だったかもしれません。

ただ、優秀でなくても、努力すれば、文法で、ほぼ完全対処できた実感があります。
東大を始め、各国立大学で結果も出ました。
文法は、特に規則的言語であるドイツ語では、有効でした。
それも外国語を不得意とする私のような人間にとっては、決定的に重要で、繰り返しの修練で、苦しんだ分、大いに助けられました。
また、効率的でもありました。

受験勉強全体を通してですが、市販のテキストだけに頼らず、自分だけの文法テキストを創り出すべきです。
その人独特の個性があります。
人によって、どうしても覚えられない箇所も出てきます。

ですから、自分特有の、不得意箇所、重要事項をまとめる必要があります。
より暗記が効率的になるように、自分に合わせた、自分に分かりやすい形で、覚えやすいノート、ファイル等を作るべきです。

熟語・基本動詞 短文・構文

単語自体では、単独で暗記しないことです。
単語は、その都度、文脈によって、意味合いが異なってきます。
辞書の例文、熟語、構文、長文の中で、他の語と共に、意味を捉えましょう

そのためには、動詞を中心とした、熟語、短文、構文のテキストを使用し、暗記していくことをお勧めします。

●藤本淳雄『ドイツ語の入門』 白水社 1990年

古い本なので、購入できるかどうか不明ですが、簡単な構文が掲載されています


●『表現と作文ドイツ重要動詞50』 白水社 1994年


こちらの重要動詞による短文集は、テキストの内容を、
自分が見やすいよう、覚えやすいように、独自の形にして、
ノートに書き写し、繰り返し繰り返し修練しました。
ドイツ語から日本語に、日本語からドイツ語に書き換えられるまでに努力しました。
独作文の能力向上にも、大変役立ったと実感しております。

私にとっては、約束組手のようなものでした。

長文(試験問題程度)

長文のテキストは、受験対象の過去問に相当する長さ、内容の文章が載っているテキストを選択すると良いでしょう。
ある程度の分量があれば、あとはその組み合わせの問題です。
文章の全体像、構造を読み取る訓練をするのです。
また、分からない単語を類推する訓練にもなります。

要は、受験する大学の出題問題に似た傾向の長文が載っているテキストをこなすことです。
私の場合は、
東大の学士入学試験、大学院試験の過去問に対処するため、
散文系・文学系を含んだ長文と、
評論系が多い長文テキストの、
大まかに2種類の長文群をこなしました。

文学系
古本屋等でしか、入手できないかもしれません
●新しい独文解釈法 大学書林 1960年


評論系
●横山靖『独文解釈の秘訣 Ⅰ―大学入試問題の徹底的研究』 郁文堂 1997年


●同『Ⅱ』


過去問に似た長文を読みこなすことは、いわば試合形式の練習のようなものです。

前提として、過去問そのものはもちろん最重要で、入手可能なら、受験勉強の初めに取り組むべきです。
初期段階で全く太刀打ちできなくても、最終目標がどういうものか、知っておく必要があります。

長編小説(約千ページ)と論文(100頁から数百ページの中編)

これは、余裕がある人、または、実力を自認しているのに、合格していない人にお勧めするものです。
ただし、非常に力がつく方法です。

私の場合は、学科試験では、ほぼ満点に近い成績を出せたのですが、
面接等で不合格となったので、
さらに底力を付け、他の受験生との明らかな差をつけ、私を合格させたくない試験官達にアピールするためにやりました。

と同時に、文学的な長編小説については、私の一番好きな小説を訳しながら読みこなしていたわけですから、とても愉快な作業でした。

要は、出題される長文の類型たる文を読むことです。
私の受験した時、小説と評論文の問題が出たから、そうしただけのことです。
もし、時事の記事、会話文が出題されるなら、それに応じた、類した長編、中編ものを読めば良いでしょう。

小説は、別に、元々ドイツ語のものでなくても良いです。
私は、ロシア文学が、ドイツ語に翻訳されている長編を、日本語に訳していきました。
試験問題と類似しているものが良いですが、自分が好きな、読みたい本であることも大変重要です。
日本語訳をすでに読んでいて、内容がある程度分かっているものなら、さらに良いでしょう。
分からないドイツ語、表現が出て来ても、類推で意味が分かるものです。
表現しがたいですが、奥底のドイツ語力が身に付いてきます。

次に、読みやすいものであることです。
むしろ、独文日本語訳の対策では、簡単な文のほうが良いです。
簡単なドイツ語で、豊富な独作文の表現ができるようになるからです。
印象的な文が、頭と身に、染み込んでいきます。
実際、独作文の試験で、ドイツ語風の言い回しを、試験現場で捻り出せました。

合格後に知らされたのですが、私は、大学院の独作文の出来が、当時は、ドイツ人が書いたように、玄妙だったらしく、後に試験官の教員に感心されました。
徹底的な基礎、文法をこなした上に、好きで簡単な小説文を大量に読んだ成果です。

以上、
当ブログ記事を読んでくださり、ありがとうございました。

皆様の御成功をお祈りしています。

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