完璧主義を排し、難問は実力がついた後に再挑戦する(東大に横入りする方法4)

東大に横入りする方法

完璧主義を排す

自分は完璧主義者だと、誇らしく豪語する者もいます。
確かに、受験においては、完璧主義が有効で、かつ、尊重すべき局面もあります。
完璧主義は理想ではあります。

スポーツ同様、勝負は、ちょっとしたミスや差が、命取りとなりかねません。
受験でも、僅かな減点で、合格点を下回るケースも出てきます。
本番では、極力、ミスのないようにしなくてはなりません。

ただ、準備・訓練段階においては、完璧を期していては、いつまで経っても、先に進めないこともあります。
そもそも、凡人は、とても完璧など期すことはできません。

ましてや、練習問題等、受験勉強の段階においては、ある程度できたら、先に進みましょう。
実力が上がった後に、再挑戦したら、より容易に、解決できる期待が持てます。
段階的に、能力を上げていき、結果的に、完璧に近付けるという方法論を採るべきでしょう。
 
最初から、完璧にできるようなら、王道で、とっくに、現役東大合格を果たしているでしょう。
凡人にとって、完璧主義など、はかない理想主義に過ぎない場面があります。

そもそも、完璧にできる天才・秀才なら、こんな怪しげな受験ブログなんぞ、読む必要はないでしょう。
 
指導者によっては、決して、同じ間違いを繰り返すな、一度勉強したことは完璧に暗記しろと、プレッシャーをかけてくる者もいます。
指導者が、凡人の苦悩を解しない天才や有能者なら、生徒への要求も高くなりがちです。
一度教えたのに、覚えていない生徒への怒り、ストレスを、直接ぶつけてくる指導者もいます。

そもそも、指導者は、間違いを正すことも仕事です。
職務上、生徒が間違がったら、歓迎するくらいの意気込みが必要ともいえます。

凡人たる私たちは、そうした優秀で鼻息荒い指導者たちを、ぜひとも、敬遠するようにしたいものです。
臆病で、決して優秀でない私たちは、修練の局面では、どんどん間違いができるような環境が望ましいのです。

例えば、スペル・ミスや誤字脱字を、大きく受け止めてくれる環境が必要です。
準備段階、暗記途中段階の全局面で、同じ間違いを繰り返さないようにしたり、細かいミスがないかを確認する作業は、費用対効果が悪くもあります。
心理的にも、技術的にも、受験勉強が捗らなくなります。
 
指導者が信頼でき、とことん従いていけるのなら、食いつくのも良いでしょう。
問題は、相性に加えて、失礼ながら、指導者の能力と人格を信用できない場合です。
受験は、生活や環境を巻き込んだ長期戦なので、よくよく考えて、日々生活していく必要があります。

難問には固執しないこと。実力がついた後に、再挑戦

受験勉強に際しては、集中力を維持し、一を聞いて十を知るくらいの敏さが必要でもあります。
一度学んだことを忘れず、ミスも二度と起こさないとなれば、教える側も楽であり、褒めてくれます。
理想通り、ミスなしで受験生活を過ごすことができれば、言うことはありません。

しかし、何度も念を押します。
このブログは、私と同様、天才ではなく、間違いも起こす読者を対象としています。
常に、虐げられ、劣等生であり続けた人たちへのエールのために、このブログを続けています。

間違いを繰り返すな、完璧にこなせ、と脅されたら、ますます吸収力もパフォーマンスも低下する人が少なくありません。
避けるべきは、出来ないこと、時間が掛かること、効率が悪いことに、固執してしまう罠です。
何事も完璧にやらないと落ち着けない小心者、不備があると気になってしょうがない偏執病人となってしまえば、かえって、前や次に進めない事態となることもあります。
ランキングや体裁に固執したり、振り回されないようにしたいものです。

受験勉強においては、同じミスを繰り返すことについて、臆病になってはいけません。神経過敏も排しましょう。
七割から八割できたら、次に進んでいくことも必要です。

難問や暗礁にぶつかった場合は、まだ、理解力が足りない、能力が足りないと認識し、いったん、保留しておくと良いでしょう。
リフレッシュした後や、実力がついた後に再挑戦すれば、簡単に解決できる場合も多いです。
力のないうちに、分不相応に難題に取り組んでも、調子を崩しがちになり、効率も悪くなります。苦手意識を植え付けられたり、拒絶反応を覚えるなど、致命的な打撃を被る場合もあります。
この勉強への意欲が失せれば、一大事です。



まずは、全体、要点を押さえれば良いでしょう。
料理に例えれば、まずメイン・ディッシュに食いつくべきです。苦手かつ瑣末な御新香に拘って、噛み砕こうとしても、消化不良と下痢を起こしてしまいます。
胃腸が落ち着いてから、強くなってから、改めて嗜めば、身体にも馴染み、消化吸収力も増し、栄養ともなり得ます。

まずは全体像から。質より量、繰り返し。量は良質となる

例えば、30点から80点まで上げるより、90点から100点満点にするほうが、はるかに時間と労力がかかります。
最初から、一つ一つの項目に対し、完璧を目指すのは、効率が悪いです。
最初の段階では、千の力を使って一つの100点満点を目指すより、百の力を使って75点を大量生産するほうが、効率的です。

受験勉強では、質より量を重視しましょう。
まずは全体像を把握してから、個別の難問に取り組めば、解決できる問題も少なくありません。

量は質を変えます。
大量は、質の向上をももたらします。

過程上の完璧を期さず、最終的に完璧に近付けるよう、尽力しましょう。

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