東大の入試説明会。語学が命。興味なしでも、合格しやすければ、志望専攻を変えるべきか

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東大大学院 入試説明会

かつて、11月に実施された、東大大学院の入試説明会に参加したことがあります。
学士入学の入試説明会など、当然ありません。
そこで、大学院の入試説明会を聞きに行ったのです。

学士入学試験も大学院の試験も、試験傾向は類似しています。
何より、試験官たる教員は、ほぼ同じ面子なので、大いに参考になります。
学士入学受験希望者は、ぜひ、大学院の入試説明会があれば、注目していただきたいものです。

私も、受付に、名前を記載して、比較的大きな講堂に入場しました。
会場には150人くらい集まっていたでしょうか。
後に判明する志願者数と、当時は同じような人数でした。

説明会が始まると、各分野の教員が独立して、順次、入試に関して説明していきました。
選考が異なると、教員の説明要領もずいぶん違っておりました。
各専攻間では、矛盾する説明さえ散見されたので、自分が受験する部門の傾向を読み取るため、注意が必要です。

語学が命

私が参加した入試説明会では、教員たちは、とにかく、語学を重視するようにと強調しておりました。
語学が命、とまで力説する教員さえいました。
特に文系の受験生は、外国語、それも複数の言語の能力を上げねばならないと強く実感したものです。
語学は、試験で、客観的に点数に表れる科目ですし、何より、外国に関わる研究においては、基礎となる重要な科目でもあります。

ある学科の教員は、特に、ドイツ語に力を入れているとも訴えていました。
学生たちに人気がないドイツ語なのに、なぜか、不思議な感じがしました。
教員にドイツ語に注目している者が多いからか、むしろ、希望者が少ないから、積極的に志望者を歓迎しようとしているのかまでは不明でした。

興味がなくても、合格しやすければ、志望専攻を変えるべきか

ただ、馴染みがなくても、重要科目で、かつ、志望者が少ない科目を、自分の受験科目に選択するのも、有効です。
もちろん、自分の研究志向を無視し、受験だけのために、勉強する言語を変えるのは、労力が掛かり過ぎます。
しかも、ずっと当該語重視の受験傾向が続くとも限りません。

自分の興味・関心・使命と関係のない対象・専門を勉強するのは、不毛、非効率、苦痛ともなり得ます。
ただ、研究、現状、将来のためには、とにかく合格しなければならないと思うのなら、合格しやすい言語を選択し、数年掛けて勉強するのも、必ずしも、遠回りとは限らないと考えます。

実際に、私はドイツ語を一から始め、数年で合格できました。
ずっと英語だけで受験し続けてきた知人は、ついに、東大に合格できませんでした。
個人差や運や状況もあるので、単純化できませんが、試験官が進める語学、専攻で受験するのが、有効な場合があることは確かです。

一般論として、受験生なら、入試に伴うある程度の理不尽は、受忍すべきだとも思います。
誰にでも、苦手科目はあるし、全て研究希望が通るほど、甘くはありません。
需要と供給は、必ずしも、噛み合いません。
相手の要請に合わせてこそ、プロとも言えます。

志望専攻とあまりに離れなければ、ある適度は対応すべきかと思います。
むしろ、新分野を勉強していくうちに好きになり、技術もつき、世界が広がる可能性もあります。
本来の専門分野と比較できるし、研究の糧となり得る可能性もあります。
私も、受験のため、新言語を一から勉強したおかげで、世界が広がり、たくさんの出会いや実りも享受できました。

良くも悪くも、所詮、試験は通過儀礼で、合格しなければ始まりません。
こだわりやプライドを持ち続けていると、障害となる場合もあります。
いろいろ考え、自分なりに結論を出しましょう。

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